DT semi-express Part153

突然思いついたので今日は田園都市線の準急の疑問について考えたいとおもいます。

 

準急とは

田園都市線の準急は2007年に登場した急行より遅い種別です。当初の急行の混雑緩和・遅延防止を図る目的で設定されたそうです。停車駅は渋谷から二子玉川の各駅、二子玉川から長津田までは急行と同じ停車駅で長津田からの各駅です。ちなみに長津田からの各駅に停車するようになったのは2019年のダイヤ改正からです。主に朝のラッシュ時に運行されています。また最近増発が行われました。(渋谷の方に行くときに準急に遭遇してしまうと厄介)

参考までに

statresearch.jp

田園都市線の駅別乗降客数ランキングです。近年準急停車駅になったつくし野、すずかけ台つきみ野が最下位4位以内に位置しています()。あと鷺沼が急行停車駅のなかで一番少ないですね。またたまプラよりも青葉台の方が多いのが意外でした。やはり各駅停車しか止まらない駅で一番多いのは宮前平でした。

なぜあの3駅に停車するようになった?

本題に戻ります。先述のようとっても利用者が少ない3駅が準急停車駅になった理由を考察していきます。

まずこの三駅の近隣急行停車駅は長津田です。長津田を始発・終点とする列車が多数設定されています(車庫があるから)。中央林間始発長津田行きという短区間運用もあります。仮に中央林間始発長津田行きのような運用の場合、直ぐに終点になって長津田で接続する急行に乗り換えるのは手間です。なのでこの2つをくっつけて3つの駅に停車するような形態にしたのではないのでしょうか。

また乗降客数の多い宮前平・宮崎台などに停車させてしまうとかえって混雑を招いてしまいます。江田や藤が丘や梶が谷では待避設備があるので本来の駅の役割を果たせなくなります。しかしこの3駅にはそのような設備はありません。朝のラッシュダイヤの場合、待避ができない区間では停車駅を同じにする方が遅延が発生しにくくなります。また東急は急行との差別化も意識したかったのかもしれません。余談ですが東武スカイツリーラインの準急はもっと極端みたいですよw。今日はこの辺で。ご覧いただきありがとうございました。

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